タイムスリップしたときにやるべき10のこと

「もし過去の世界に放り込まれたら、自分に何ができるだろう?」
こういう風に、よく妄想することがあります。歴史が好きな僕の、暇つぶしみたいなものですけどね。
じゃあ始めましょうか・・・ああ、その前に!正直、僕は高校時代は日本史選択なので、世界史には疎いです。世界史Aしかやっていないのでウィーン会議以降を朧げに知ってるだけだったり。ゆとり。

穏便なファーストコンタクトを

無抵抗の意を示さねばなりません。
正直ここで殺されてしまってはひとたまりもないけど、とくにやれることもない気がします。どうでしょう。アイデアありませんか?
「神」や「神話」の登場人物だと思ってくれればいいんですけどね。荘厳に振る舞ってみるとか。マヤの神話に出てくるケツァルコアトルは、青い目をした人間だったそうです。彼も流れ着いた西洋人だったかもしれませんね。

地域を把握する

風俗、顔立ち、肌の色から、大雑把に大陸レベルの分類は可能ではないでしょうか

言語を学ぶ

  • 日本、アメリカ、イギリスの場合

基本的なコミュニケーションは可能なはずです 英語はちょっと苦労するかもしれませんが、他の言語に比べたら大分マシですよ

  • その他

流れ着いた国の言葉と、その時代の「勝ち組」の言葉を学びましょう

時代と支配者を知る

西暦で何年?時代背景でおおよそを把握しましょう。時の支配者の名前を知りましょう。

自分が使える人間だということを示す

識字の能力を示す。これだけでもだいぶ「平民」ではないことを示せるでしょう。とくに近代以前は、どの国の識字率は悲惨なものなのです。必要なかったと言えばそれまでですけど。
自分の優位を示せる文明の利器を持っていた方がいいかもしれませんね。可能ならば腕時計。よっぽど貧相な服を身につけていない限り、服の生地で高貴な出自だと思わせる事が出来るかもしれません。
ただ、呪術士が忌み嫌われるような地域の場合、たとえば中世ヨーロッパは、高度に発達した現代機器を見せるのはやめた方がいいでしょうね。携帯とかPCとか。

勝ち組の庇護を得る

自分の世界史知識と照らし合わせ、その時代の勝ち組を探す。最悪おぼろげにでも名前を知っている国へ。そして少しでも科学技術に造詣のある人とコンタクトを取る。兵器担当等。
もし自分の庇護者が、不遇の死を遂げる人物だとしたら?負け組だったら?影武者でも殺して歴史的に死んだ事にしましょうか。そして次の支配者を名乗って歴史書を適度に改竄すれば完璧ですね。或いは、適当に改名してもらいましょう。自分が知らない歴史なら、いくらでも付け入る余地はあるのです。貴方の見知らぬ歴史は、シュレディンガーの猫なのです。

弟子を取る

自分がその世界に知識を提供すれば、貴方の地位おそらくは上がっていきますが、直接伝えるには危険すぎます。パトロンに頼んで物わかりがよく手先が器用な弟子をとりましょう。彼に自分の知識を叩き込んで、彼の口を通して上奏してもらいましょう。
高等教育を終えた日本人ならば、このぐらいの知識は持ちうるのではないでしょうか

いろいろと宗俗に引っ掛かりそうなものがありますね。そこらへんは弟子に取捨してもらったらいいんじゃないでしょか。可能なら農業の生産力をあげる知識が欲しいです。どんなものが肥料になるか?という知識。余剰が文明と革命を生みます。
頭がいい人だったら雑談してるだけでこちらの情報を引き出してくれるんじゃないでしょう!たぶん。

過去と未来の関係を考察しておく

過去時間と自分の関係はどうなっているか。宇宙は矛盾を許容できるのだろうか。それについて一応考えておきましょう。「この時間軸」の延長上に自分が存在するか、無関係の多重世界か。時間は固いか、柔らかいか。

  • この時間軸 固い時間

どんな些細な事象でも未来に大きく影響を与える―を採用するなら、たぶん僕が出現した時点でアウト。人一人分の生活が与える影響は、些細というようなレベルではありません。

  • この時間軸 柔らかい時間

肝要なバタフライ効果だとしたら?歴史に積極的に影響を与えようとした場合のみ、自分の存在が揺らぐ。そんな場合、ひっそりと生きていく道を選ぶしかないでしょうね。

  • 違う時間軸 固い時間or柔らかい

宇宙の仕組みとして、タイムパトロール機構が備わっていたらどうでしょう。どのような行動を起こしても未来は変わらない。必要に応じて矯正されるとしたら?或いは、全く自分とは関係ない世界だとしたら!あなたは野心をもって行動しても、全然問題ないです。好きなように生きましょう!
貴方が行動する事で、歴史にズレが生まれてきたら?まあ上手く立ち回ってください。




さぁ、適当にそんな事を考えてみました。10個もないとか言わない。暇なときに、適当な時代、適当な地域を決めて、シミュレーションしてみると面白いですね!
ところで、面白いSF作者って言うのは、こういうのを何週も思索した人の作品なんじゃないでしょうか。良質の妄想が良質のコンテンツになるのではないか、と、そう思ったりします。僕は小説風に文章にして組み立てるのが苦手なので、自分でやろうとは思いませんが(それ以前に普段の文章も適当ですが)、強く正しい妄想はそれなりにクリエイティブな方向に向かうのではないでしょうか!
以上、適当でした。