*1251085446*[CG][ゲーム][ニコニコ]3Dと目の表現を考えるための4つ
僕は昔っから和製RPGが好きだったのだけど、ゲーム的リアリティについては最近上滑り気味に思える。
こと人間表現のリアルさにおいて、和ゲーが洋ゲーには敵わないのが、それはゲームプレーヤーの間では周知の事実になりつつある。*1その原因は、昔ながらのキャラクターデザイナーが三次元の表現を考慮しないことと、日本人特有のモデリングにあると僕は思っているのだけど、それについて語るのはまた別の機会として、だ。目の表現についていろいろと考えてみた。
「目は口ほどにものを言い」、というわけで、表現力向上ととリアリティについて、面白い動画をみつけたのでそれと比較しながらいくつかの動画を挙げて、メヂカラついて考えてみよう。
ミクがラのつく人の教習所に入所したようです。3
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6514160
ミクがラーメンズのネタを真似する動画。(このモデリングは初めて見た)
細かな瞳の動き、瞳孔の拡縮、瞬き、挙動不審でオーバーリアクションだけど、すごく「人間」らしいと思えないだろうか。ところどころ不気味の谷の陰がちらつくが、総じて完成度が高く、愛着を感じさせる。
「初音ミク」というアニメ的な記号の集積、モデリングなのに、こうまで人間臭く感じるとは恐れいった。まあ、僕はそう感じたということで、そうではなく感じた人もご容赦頂きたい。
で、この動画を見ながら次の三つの動画を思い出したのだ。
ゼノサーガEP1 狂気のアルベド
Xenosaga EPⅠ〜ゼノサーガプレイ動画 13/16‐ニコニコ動画(ββ) - http://www.nicovideo.jp/watch/sm1080126
16:00~
山寺氏が演じる狂気のアルベド。声の演技と演出は神がかってるんだけど、ゼノサーガEP1は、ハイポリ、ローポリともに、目の表現が全体的にお粗末な印象を受けた。
モモもなー、ちょっとなぁ。最初に述べたような、デフォルメされた二次元を三次元でモデリングするのに失敗してる気がする。単なるロリ要員に思える
これに関してはスターオーシャン4も、どっかが暴走してるように思えた。
FF10 口笛
(実況動画で失礼!) 16:22~
ティーダの目元に注目していただきたい。
さきほどのゼノサーガとは対照的に、FF8,10はリアルな八頭身(或いはそれ以上のモデル体型)で、頭身や顔の配置がかなり現実に即してるんだけど、ローポリでの表情にずっと違和感が残る。ここで、顔と感情の不一致が問題になってる。
たぶん制作者もそれをわかって、「目」によるじゃなくて、体の過剰なまでのオーバーリアクション、そして声優の演技で補うんだけど、表情に関しては、「想像力で補う」という、SFC時代までのことを再び求められたりするのだろう。
これに関してはユウナの目元は割とデキがいい、と個人的に思うのだけど、ティーダはなんかずっと気持ちわるい。
YouTube - Final Fantasy: The Spirits Within - Theatrical Trailer - http://www.youtube.com/watch?v=GnE64DbnUzY
商業的な失敗によって、不気味の谷の問題が広く提起されるきっかけになった(ような気がする)、FFの黒歴史だ!
この作品においては、僕は目の表現については僕はあまり違和感を持たなかった。だが、それ以外がまずかったのだろうと思っている。ところどころモーションのぎこちなさが目立ち、汗をかかず、まあ全体的にぎこちない印象を受ける。
このトレイラーでも目からはじまり、目尻がすごく書き込まれている。目が人の感情を大きく表現しているのを体現している。その意味では僕はよかったと思うのだけど・・・。
一応、僕は劇場で見たのだけどね。酷評されるほどの作品ではなかったと思うんだけど、うーん。
wikipediaにはこんな風に書かれていた。
この映画は写真的リアリズムのキャラクターを呼び物にした初の本格的CGI映画であったが、映画評論家と映画製作者からはほとんど全く注目されなかった。不気味の谷理論はファイナル・ファンタジーのキャラクターの動きで最も顕著であると思われる。キャラクターは、目に見えるような汗をまったくかかないし、目と唇の動きは「奇怪」に見える。これらは恐らくコンピュータ動画で達成するべき最も困難なテクニックの2つであろう。