ポケモンBW感想 ネタバレあり

寝る間を惜しんでやってた。


小学三年生の頃にポケモンが流行った直撃世代なのだが、ルビー・サファイア以来のポケモン
ダイヤモンド/パールは受験時代だったのでスルーしていた。

ストーリー

敵の組織は「ポケモンと人間の正しい共生」という壮大なテーマを掲げた割には、その回りの世界観が掘り下げられてないので共感も糞もないのだが、結局わかりやすい勧善懲悪にするためにゲーチスが完全悪を引き受けた格好。宗教色強め。子供向け、という縛りがなければ、もっと面白いものになったかもしれない。主となるプレーヤー層を考えるとここらへんが限界か。

と思ったら面白い記事をみつけた : S2workerS' web:ポケモンの神話 http://s2web.sokowonantoka.com/fromblog/pokemonmyth.html


Nの部屋はかなりキチガイじみている。Nを純粋な存在に仕立て上げるために、閉じた環境で洗脳されていたのだろう。部屋を走りまわるおもちゃの電車と、壁に突き刺さったナイフが狂気を演出している。


子供には伝わらりそうにない性的な想像を喚起させるフレーズを多用していて、そういう意味で大人向けファンサービスも悪くない。(保護者受けはしらん)
女性キャラのドットがこれでもかというほど完成度が高く、フェチズムが漂っている。

システム

難易度は若干高め。
鬼のようなバランス調整のあとが見える。とくにLv差による経験値補正は、ありがちだった高Lv単騎駆けをやりにくくし、複数モンスターを育てさせる方向に作用している。そしてクリア後の四天王戦での育成で、低Lvモンスターを育てるのを楽にしている。
配置トレーナーも、ダンジョン内で回復してくれるキャラの配置も絶妙。


ただ、エンカウント率が高すぎる。おそらくクリア後の低エンカウントモンスターや廃人向け努力値稼ぎに調整したのだろうが、ゲームをクリアするだけにしては異常なエンカウント設定のように思える。正直、方向転換でエンカウントとかFC時代までにしてほしい。

GTS

GTSというシステムでwifiを介して交換できるのだが、希望がレシラムゼクロスのパッケージの伝説ポケばかりで機能していない。なかには真っ当な希望もあるのだが、前者の圧倒的な比率によって埋もれてしまっている。そしてソート機能が貧弱だ。
これも年齢層的に仕方ないのだろうが... 伝説級のポケモンは伝説としか交換ができないようにするなどの解決策があったはずなのだが。

拭えぬ作業感

これは全シリーズに共通する、ガチ対戦向けの話なのだけど...


タマゴを孵化させて強いポケモンを作る、ということが、どうも受け付けられない。
個体値と言われるそのモンスター固有のパラメタがある。これはどんなに頑張っても生後変化しない。
オスメス二匹預けるとタマゴを生む。タマゴから産まれたポケモンは両親からHP こうげき ぼうぎょ とくしゅ とくぼう すばやさから三つの個体値を受け継ぐ。
さらには性格補正や努力値補正などがあり、どこで妥協するかなのだけど、ガチ対戦用のポケモンを一匹育てるのに環境を揃えるまでに20時間、そこから一匹育てるのに4~5時間程度かかる。


ここでどうしても違和感を覚える。
自転車で走り回るだけのタマゴ孵化作業と、対戦させることが全く別種で、前者はただの作業であり、後者はその作業を前提としたゲームのコアなのだが、ガチ対戦を楽しむのに前者の必要性が増していて、どうしても廃人ゲーになってしまうのだ。



今日は疲れたのでここらへんにして、明日以降に続く(かもしれない)