ガラケーとiPhoneと「最近の若者」論


「最近の若者」論、まあ僕もまだ21なので、「最近の若者」の範疇ではあるのだろうが。

ケータイと共に育ってきた女子大生がiPhoneに思うこと - はみだし

mizchi 語弊を恐れず言うと、ユーザーにテクノロジの可能性を提示しないケータイ文化はまとめてカスだと思ってる


このブコメに結構スターがつけられていて、殺伐としたコメントを残したままいい逃げるのも気持ち悪いので、きっちりここで意見を述べておく。
僕は大学の新三年、この筆者と同世代だ。


... そういえば、最近ホッテントリになってたみたいだけど、これ僕が所属している大学のサークルで、友人(Twitter @healthyboy4)が書いた記事です
大学生のiPhoneユーザが少ない4つのワケ【大学生×iPhone第1弾】 | MAG! 学生を応援するフリーマガジン
僕もたまに記事をかきます。

Light or Heavy

昔思い描いた未来のモバイル機器、それが今、手元にあるか?あるいは日夜発表される新しい端末のカタログをみて、これがそうだ!と言えるものがあるか?
あなたの答えはどうだろう、僕の答えは否。断じて否。


ケータイ派 vs PC派というものがあるとすれば、僕は完全に後者だ。出先でも腰を落ち着ける暇さえあればMacBookを取り出してテザリングしているし、自分のHT-03A(Andorid)の用途はTwitterをみるか、ニュースのヘッドラインを眺めるぐらい。
学生の頃、自室にコンピュータはなかったけども、親父のWindowsからはこっそりAdministoratorを奪っていて使い放題だった。だから、インターネットの側からケータイ文化というものを眺めていた。


ケータイで〜できる、〜ができると言われても、今現在、ケータイのみで出来ることは、テクノロジ的にはないといってもいいだろう。Skypeがある今、電話独自のメリットも薄れている。(だから携帯各社はモバイルのSkypeを使わせないんだろうが)
じゃあ、なぜケータイなのか。そこに「若者たちの世界」があるからだ。若者の間で携帯電話が流行ったのは、自室という唯一親の目から自由になれる場所で、親がいない空間を演出できたのが大きい。学生(中高生)というのは常に親からの抑圧に苛まれていて、唯一我が家で心の自由を得られるのが、親から連絡用と渡された、携帯電話の小さな画面の中だった。


まぁ、僕はその文化が気に入らないから若者文化からあぶれ続けているわけなんだが... おかげで全然モテない!それはまあいい。
この言い方は嫌なんだけど、女の子を口説くのに、一日中ケータイでメールをするなんて馬鹿らしくて...
最近は、入出力を一元化したくて、僕に連絡するときは@mizchiまで!と言っています。

規制と怠慢によって停滞してきたガラケー

僕は「俺パソコンくわしくないねん」と言う同年代に、へーそーなんだーへーと言いながら、作業を押し付けようとするその態度に内心キレているし、大学で「パソコン詳しいんでしょ?音楽のダウンロード教えてよ^^」にはggrksとしか答えないようにしている。で、彼らがそんな風なのはケータイ産業、ガラケー側にも問題があると思っている。


ユーザーに可能性を示さないことでガラケーというジャンルは延命してきた。微妙なものを微妙だと思わせまいとして、業界ルールを定め、総務省に規制をかけさせた。
「あいつらはこの程度で満足している。だから自分たちも、無理に作らなくてもいい」外から見る限り、ガラケーのコンテンツ供給側は、進化を可能な限り拒否しようとしているように思えて仕方なかった。
iPhoneという比較軸ができた今でこそガラケーについて論じることは容易だが、少し前までガラケーのパッケージングが微妙だといっても相手にされなかったわけで。


このような感じでユーザーに可能性が示されないから、進化を求めることすらしない、させない。そんなところにiPhoneがきた。

iPhoneスマートフォンか?

僕はiPhoneスマートフォンだと認めていない。あれはアップルが考える「ケータイ」のバリエーションであって、スマートフォン本来の、「デスクトップのフル機能をモバイルに持ってくる」という意図からは乖離している。
個人的にベストなモバイル機器は、ポメラのような折りたたみキーボードを積んだUbuntuなんだけどね。(NetWalkerだめでした)


で、僕は今、iPhoneがそんなに好きではない。3Gは持っている。 App Store は大したものもないのにボッタクリ設定価格で、この辺ガラケーのコンテンツ供給と非常に似ている。要は流行ったメディアにやってくるハイエナのような寄生デベロッパーがいるのだろう。
このままだとガラケーと似たような状況に陥ると考えられるのだけど、iPhoneはOSアップデートでユーザーに可能性を提示し続けるので、ここはガラケーと一線を画する。


あと、僕自身もFlashは嫌いだが、現実問題、「本来は可能なのに」Flashを積まないブラウザは出来損ないだといってしまっていいと思うし、アップルはApp Storeを流行らせたいから禁止しているようにしか見えないし、実際そうなのだろう。僕はApp Storeの現状については全然愉快ではないので(儲かっているであろうのは予想できる)、それを推進しようとしているAppleのモバイル路線は、一ユーザーとしてあまり賛同出来ない。

モバイル機器の未来は

寄生でがんじがらめのモバイル機器にはもう飽き飽きしているのです。


そういうところでいいニュースもきているわけで。
Tech Wave : 総務省がSIMロック解除を検討へ 【増田(maskin)真樹】


あとAndroidは折角OSSなんだからSPLに関わる部分以外はrootをください。まず公式以外のファームウェアの方が出来がいいです。