理想的な瘡蓋<かさぶた>について


足の裏になかなか治ってくれない瘡蓋がある。元はなんだったか、気まぐれで突っついてたら破けた部分だった気がするのだが、この傷がなかなか曲者だったりする。足の裏である為、歩行時の衝撃で潰れて再び出血してしまう。靴下を脱ぐと血塗れだったりするのだ。
最初はなんてことのない傷だったのだが、何度も剥ぎ返していると次第に出血の量が増えるようになった。一番酷いときは一時間ほど出血が止まらなかった。これは酷いと絆創膏と消毒液で自分なりの治療していたのだが、絆創膏の張りすぎで周辺の肌が弱り、周辺部分まで広がってしまった。墓穴を掘っていたらしい。

で、今日も誘惑に負けて瘡蓋を掘り返してしまったのだけど、今回ばかりはちょっとした理由があった。それは瘡蓋が異常な形状をしていたからだ。本来ならば傷口を覆うように瘡蓋が生成されるのだが、今回は傷のクリティカルな部分を全く覆わないまま、しかし瘡蓋を作り出すの出血もなく出血箇所だけを塞いでいた。足の裏は何かと衝突が多いパーツなので、途中で欠けたのだろうか。
これでは傷元への衝撃でより大きな傷に繋がる可能性があるので、瘡蓋を剥いで出血させ、新しい瘡蓋を作らなければならない。......とまぁ、素人の僕が見積もっているのだけど、一応アトピー持ちで小さい頃から瘡蓋と戦っていた経験があるので、あながち間違いではないはずだ。たぶん。


傷つく時は、正しい傷つき方をしないといけない。
傷ついた後は、正しい瘡蓋を作らないといけない。正しい瘡蓋は、表皮の大事な部分を覆う。
役に立たない瘡蓋は、傷ついた部分を保護しない。周辺のかゆみを助長し、剥ぎ返すときに傷を広げる。

ときに襲ってくる剥ぎ返したい衝動に耐え、衝撃を抑える為に足外反での接地を心がける。
そんな奇妙な夜、マガジンとサンデーを読みにいきたいのだけど、外へ出歩けないからこんなこと書いたりした。